生産者と消費者のあいだ

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1975年(昭和50年)、「私作る人、僕食べる人」の会話を使ったハウス食品のCMが話題になりました。体験農園をして気になったのが、農業に関しても、それと同じ状況なのではないかと思うのです。
生産者は農作物を作り、消費者は"商品"を購入する。
農作物が出来る過程を知らず、手頃さ(価格)で選択することが多いのではないでしょうか。


連山ブログ衆の1人でもある、陸戦隊さんは有機のがっこう「土佐自然塾」に入塾し、日々専業農家になるための学習をされています。その彼と、先日会議をしました。その会議の中で私が共感したのは、まさにそう感じ始めていたことでした。

・色々な人の話を聞いて痛感したことは、今の日本の農業は「生産者」と「ただ消費するだけの消費者」という2層しかない
農業を「体験して楽しむ」という方が非常に少ないことが問題だ


先の汚染米転売事件、中国産冷凍ギョーザの事件後、青空塾(農業体験農園)への入塾希望者が急増したことを聴きました。
それだけ、「安全な食」への関心があったということと、無関心であったことの反動でもあったのではないかとも思います。

しかしながら、多くの方の近くに、青空塾のようなところがあるとは限りません。
農作物の生産者と、その消費者のお互いの距離が縮まる"なにか"は、農業に対するネガティブなイメージ(きつい、汚いなど)の先攻によって、改善は難しいものか、と・・・。

数日間、そんなことが頭に過りつつ、今朝テレビを見てると"これは"というものが目に留まった(下の画像をクリック)。

「CSA」は農業経営を変えるか(ニュースモーニングサテライト:2009.06.29)
090629_csa.jpg
食の安全や食料自給率問題を背景に農業への関心が高まっています。しかし農業経営は安定しないという厳しい現実も。そこでアメリカで1,000軒以上の農 家が取り入れているCSA(地域が支援する農業)方式の経営が日本でも注目を集めています。CSAは、地域の住民が農家と年間契約を結び、お金を前払いす ることです。農家は安定した収入を得ることができます。野菜の収穫や出荷を手伝うことも特徴です。生産者と消費者が一体となっています。神奈川県で唯一こ のCSA方式を取り入れている農場を取材しました。


生産者と消費者の間をつなぐことが出来る仕組みは、すでに米国で行われていました。
農林水産省統計資料によると、販売農家の平均収入は(農業だけの所得だけでみると、家族全員で)120万円にとどまります。
消費者が「安いもの」を追求することが、現状の自国の農業の衰退を写しているのだと思います。

豊作や不作も農家と共有することになりますが、このような取り組みで農家の現状を知ることで、結果として食料自給率の向上にもなるのではないでしょうか。
成長がバラバラのものや、虫食いの野菜だってあることは消費者として自然なこととして、受け入れられれば、過剰な農薬の消費も抑えれるのです。


参考:なないろばたけ農場


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