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前回の記事は序章です。

今回は、インフレの歴史として1923年、第一次世界大戦後のドイツで起こったハイパーインフレについて、その背景から触れてみます。
まず、インフレ(inflation)とは何か。

inflation:
1 通貨膨張, インフレーション, インフレ(物価の持続的上昇);(インフレによる)物価の暴騰
2 ふくらますこと, 膨張;ふくらんだ状態;慢心, 得意, ぎょうぎょうしさ, 誇張.


「需要と供給」のバランスを想像してみると分かりやすい。供給(物品やサービスを提供しようとする経済活動)が溢れると、価格が低下しますが、インフレでは、通貨の需要と供給のバランスが崩れ、通貨が増えすぎることにより、モノの価値が上がり続けること、となります。

分かり易いよう数字に置き換えてみます。
通貨供給量が100万だとして、あるモノが1万、預金2万がだったとします。
通貨供給量が2倍の200万になると、モノの価値は、2万。しかし、預金は2万のままですが、通貨の価値としては半減します。



では、1923年ドイツではどのようなことになったのか。
経済ニュースを見ていると、「通貨安競争」という単語がよく目につくようになりました。
自国の通貨が安い方が、輸出産業での利益が生まれますので、自国の通貨価値を下げるために金融政策を行います。
量的緩和や信用緩和と言われているものですね。

まず"量的緩和"とは。

水素文明アニメ



「教えて!にちぎん」に次のQAがあるので、引用します。
Q:量的緩和政策とは何ですか?

A:日本銀行は、平成13年(2001年)3月、金融市場調節の主たる操作目標を、それまでの「金利(無担保コールレート・オーバーナイト物)」から、「資金量(日本銀行当座預金残高)」に変更しました。具体的には、「日本銀行当座預金残高が○兆円程度となるよう金融市場調節を行う」といった形で金融市場調節方針が定められることになりました。こうした金融市場調節方式は、金融の量的な指標に目標値を定め、それが達成されるように金融緩和を行うことから、量的緩和政策と呼ばれます。

続いて、"信用緩和"について、「教えて!にちぎん」のコーナーでは答えてもらえなかったので、他のページから引用すると、

"中央銀行の資産サイドに着目し、従来の範囲を越えてリスク資産を購入することに主眼を置く「信用緩和」(Credit easing)と呼ばれる政策"(「今次金融経済危機における主要中央銀行の政策運営について」より)

ということのようです。
最近ですと、ゼロ金利のほか、総額35兆円の基金を創設し、ETF(指数連動型上場投資信託)、Jリート(上場不動産投信)なども買い入れて市場に資金供給している政策を指していると思います。

量的緩和と信用緩和の違いはなにか、言葉だけでは分かりにくいですね。
絵で示すと、このようになるということです。

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