人形峠レンガ頒布開始(ウラン残土入り)

| | コメント(0) | トラックバック(0)
原発を動かすのには、その過程で放射能で汚染されたゴミが大量に出ます。
そのゴミは、2007年には法改正によって、ビル解体等の廃棄物と同様の扱いの一般産業廃棄物として処分可能になっています(クリアランス制度)。
以下、原子力発電の問題点について wikipedia からの引用。

原子力発電所の解体に必要な費用については、総合エネルギー調査会原子力部会の平成9年の原子力安全委員会月報によると、110万kW級原子力発電施設を解体した場合に発生する約50万トン〜55万トンの廃棄物のうち、放射性廃棄物として適切な処理が必要な廃棄物はわずか1万トン前後で(総廃棄物の3%以下。すべて低レベル放射性廃棄物として処分可能と想定)、残りの 97%以上(コンクリートや鋼材など約49〜53万トン)はビル解体等の廃棄物と同様の扱いの一般産業廃棄物として処分可能と想定[2]。 国内原子炉についてはそれら試算に基づいて廃炉費用の積み立てを1987年3月より「原子力発電施設解体引当金」として行っているが、電気事業連合会は、 国内55基の原子力発電所の解体費用が、これまでの想定より、原子炉解体によりコンクリートや金属片などの放射性廃棄物が大量に発生するなどの理由で、想 定してきた約2兆6000億円から約2兆9000億円に膨らむとの試算を2007年2月8日に経済産業省に示している。



日本原子力研究開発機構が、鳥取県湯梨浜町に放置していたウラン残土があります。
鳥取県三朝町では、2008年4月から「人形峠レンガ加工場」が稼働。残土約2千700トン、2011年6月末までに約100万個を製造、全国の機構の事業所へ搬入する計画になっています。

ウラン残土
http://www.town.misasa.tottori.jp/


調べてみると、同町の三朝温泉は屈指のラジウム温泉
町には「キュリー広場」があり、ラジウムの放射線を発見した、キュリー夫人の像も。
心理的に、ウラン残土を受け入れやすかったのでしょうか。
ホルミシス効果が得られる」って?(言ったかどうかはわかりません)


れんが1個あたり、約2千円の総費用が掛かっており、販売価格は1個90円(送料別)。売れば売るほど赤字ですが、これを誰が補うのでしょう。
製品受け入れに対し抗議声明を出した団体の一つ「核廃棄物はいらない美作地区住民の会」(津山市)が計測したサンプル24個から、毎時0・22マイクロシーベルトのものを計測(規制の倍近い線量)。
同会が昨年8月、完成品のれんが3個の線量の計測結果は、それぞれ0・25、0・40、0・65マイクロシーベルトとのこと。


れんが頒布のお知らせは、日本原子力研究開発機構から。
日本原子力研究開発機構
(江田五月参院議長(岡山選挙区)人形峠製レンガを視察していますね)


トレーサビリティ という言葉があります。
一般産業廃棄物として、処分可能になった低レベル廃棄物に関して、このように加工されたものも、元が何からできたものなのかを知らされるのか。今後の行方が気になります。


関連:
鳥取・ウラン残土問題:「放射線量、規制の倍」11団体、受け入れ了承に抗議 /岡山
労働・市民団体ら、ウラン残土レンガの持ち込み拒否を県に申し入れ 岡山
特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律等の一部を改正する法律案


にほんブログ村 環境ブログへ
応援お願いいたします。
人気ブログランキングへ


<お勧めメルマガ>
水素文明を産み出す士官学校ML(無料)
秋月便り(申込当月無料)

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 人形峠レンガ頒布開始(ウラン残土入り)

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://tpao.info/mt4/mt-tb.cgi/52

コメントする

なかのひと

リンク集

-->