「御蔵」や「秋月」をもう一つのコミュニティに

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新年度が始まりました。"なにか"をスタートするにはとても良い機会です。
読者の方で"サラリーマン"もいらっしゃるかもしれませんが、英語学習でも始めてみますか。

戦後、進駐軍からブリキ材が入手できるようになり、それで玩具を作れば「食いっぱぐれがない」と父親から玩具関連会社への就職を勧められた。英語を学び始めたのは、玩具関連企業をいくつか渡り歩き、都内の玩具卸会社で役員を務めていたころ。五十代後半にさしかかっていた。

 テレビゲーム機などゲーム機器が登場し始め、時代に遅れまいと最新のゲーム機を覚えようとしたが、変化についていけない。だんだん社内で肩身が狭くなり、「窓際族になっていた」。

 社内には玩具の小売りスペースがあり、買い物客には日本に暮らす外国人もいた。「人と違うことをしないと社内に居場所はない」と外国人の接客を買って出て、独学で英語を覚えた。英語学習はいわばサラリーマンとしての"生き残り策"だ。

引用:浅草観光ナビゲーター 外国語ガイド 加藤 正雄さん78歳:暮らし(TOKYO Web)(2009年4月1日)


言語習得には年齢の壁がある、と私は思っていました。しかし、前述の加藤さんによって、それは考え直してもいいかもしれません。加藤さんは、日本語とは別の言語(英語)により、別な観点から世界を見るこができました。「発想の転換」です。

加藤さんが「窓際族」から一転、「外国語ガイド」に変化したのは、"追い込まれる"状況以外に、英会話教室に通い、浅草寺で一人で観光案内し外国人との交流をするなど、所属するコミュニティが増えたことにより、ミラーニューロンが刺激されたのでしょう。

最 近、発表されたおもしろい研究の1つに、人が他人のために行動するのは、どのような社会条件のもとに成り立つのかという研究があります。結論からいうと、 1人の人が属するコミュニティが多様であればあるほど、利他性が育まれる。たとえば、会社の利益ばっかり追求しているような組織人というのはコミュニティ が1個しかないから、脆弱なんです。そいういう人は、実は利他的な行動を必ずしも自然にはできないんだと。
    ・・・省略・・・
他人 のために何かをすることは、実は人間にとって最も深い喜びに通じることなんです。ミラーニューロンという神経細胞が脳のなかにはありますが、ミラーニュー ロンは他人が何かをしているのを見ると、あたかも自分がそれをしているかのように感じるんです。このミラーニューロンが、我々の自己の意識に非常に深く関 わっています。我々の自己という意識は、社会の中で構成されているもので、他人を鏡として我々は自分を磨いているんですよ。

出典:『ビッグイシュー日本版』107号(p.5)



おそらく多くの人が所属してるコミュニティの数は1つだけではないでしょうか。
(家と会社の往復だけでは余計にそうなってしまうでしょう)
今は社会情勢が不安定で、その会社から解雇されてしまうことだってあり得る話です。そうなってしまったときのことを考えると、複数のコミュニティに参加することは、自分や家族を助けるきっかけにもなるかもしれないのです。

新年度です。さぁ、新しいコミュニティに参加すべく遠隔学習を始めましょう!
まずは、『御蔵』から。

関連:遠隔学習『御蔵』 - 連山改


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『ビッグイシュー日本版』107号

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